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2017年 01月 30日

昭和の遺構 (後編)

前回の続きとなります。

横浜市鶴見区にあるJR鶴見線国道駅。

JRよりも 国鉄 と言いたくなる歴史的建造物です。

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国道15号線(第一京浜)沿いにあるから「国道駅」

なんとも安易なネーミングに感じますが、この駅が開業した当時(昭和5年)は
きっと他に何もなかったのでしょう。

横浜に長年住んでいましたので、この場所は何度も通ったことはあります。

この駅の存在は以前から知っていたのですが、中に入ったことは一度もありませんでした。







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今回初めて駅の中に入ってみたわけですが、駅と言うよりもまるで洞窟です。

前回もお伝えしましたが、駅の構内は本当に薄暗い。

今は冬ですが、真夏はどうなんでしょうね。

空気がひんやりとしているのか、それとも空気がこもってしまってムシムシ暑いのか・・・






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こちらは国道側とは反対の出入り口です。






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薄暗くて不気味に感じる理由は、もしかすると、この駅に残っている
戦争の爪痕のせいかもしれません。


国道側には不自然に壁が削れている個所が多いことに気が付きます。

実は、これは1945年5月29日の横浜大空襲における傷跡と言われています。




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壁がえぐれている部分は、米軍戦闘機による機銃掃射の痕と言われています。

諸説あるのですが、この部分については直撃ではなく跳弾によるものだと思います。

おそらく道路に跳ね返った弾、またはえぐられた道路によって削れたのでしょう。







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この青い鉄橋部分にも機銃掃射の痕が残っていたそうですが、10年ほど前に
行われた補修工事の際に、綺麗に再塗装されたそうです。

歩行者用信号の右側にも、おびただしい弾痕が以前はあったようですが、
現存するものは少なくなっています。






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防護ネットで覆われているコンクリート部分に穴があいていますが、
これが全て弾痕(跳弾痕)であるかどうか、正確なことはわかりません。

私が色々と調べて思ったことは、全てではないが跳弾の痕と思われる部分は
いくつかある、ということです。






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こちらは建物の角部分。

これらの痕は、ほぼ間違いなく機銃掃射の直撃によるものだと言われています。

つまり、P-51マスタングによる機銃掃射痕と思って間違いありません。

この建物の壁は今は鉄板で覆われた部分が多いですが、その鉄板の下には
無数の弾痕があったのです。

ここではあえて横浜大空襲のことは詳しく述べません。

しかし、有名な東京大空襲のことは多くの人が知っていても、横浜大空襲に
ついては知らない人が多いという印象です。

興味がある方は調べてみてください。

横浜にはB-29が投下した焼夷弾の痕なども残っているそうです。

横浜だけでなく、東京都内にも戦争が残した傷跡はまだけっこう残っています。







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1945年5月29日

ここにいた人たちは、この空を眺めて何を思っていたのか・・・


まるでタイムスリップしたような錯覚にとらわれるこの駅を訪れて、
思わずそのような感傷に浸ってしまいました。


今回は時間がなくてホームに入ることができませんでしたが、いつか
実際にこの電車に乗って、そしてこの駅で降りてみたいと思います。



長々とお付き合いくださいまして、ありがとうございました。






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by view-finder | 2017-01-30 18:07 | Comments(6)
2017年 01月 25日

昭和の遺構 (前編)

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いつもの私の作風とは異なりますが、以前から撮ってみたい場所があって
先日撮りに行くことができました。

長くなったので2回に分けて掲載させてもらいます。

ここは何かわかりますでしょうか?

写真を趣味にしている人や鉄道マニアなどには有名かもしれませんが、
横浜市鶴見区にあるJR国道駅です。






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昭和5年に完成した建物です。

「昭和の遺構」とタイトルをつけましたが、まだ現役の駅なので
正確には遺構とは言えませんね。






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何が凄いって、改札の位置などは開業当時と変わっているようですが、
建物自体は昭和5年に完成してから一度も改築していないそうです。

ちなみに、当時の雰囲気を出すために、あえて彩度を低くして、さらに
ノイジーにしてあります。





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改札口です。

無人駅です。

この雰囲気に「Suica」という文字や機械は似合いません。






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改札からホームへ昇る階段。

時刻表が見えますが、イメージと違ってけっこうな本数が走っているのがわかります。

地方のローカル線よりはよっぽど本数がありますね。







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スゴイものを見つけました。

土地の使用票なのですが「期間」を見てください。



拡大してコントラスを上げました。

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昭和82年です!

発行されたのが昭和62年。

その翌々年には昭和がなくなっているとは、この時点では誰も知る由もありません。

いや・・・これを発行した人も、現実的に考えて昭和82年という年を迎えることはない
と思ったかもしれませんが。

でも、日本の歴史において、これまで使われた元号の数は240以上あるそうですが、
「昭和」が圧倒的に最長だったわけで、昭和という時代が終わるということは想像する
ことができなかった人も多いと思います。

私は平成の時代になってもしばらく馴染めませんでしたし、いつまでも
「よそ者」というか「なんか別の時代にお邪魔してすみません(笑)」
みたいな気持ちがずっとありました。



話が脱線しまくっていますが・・・もし昭和が続いていれば今年(2017年)は
昭和92年になるんですかね? どちらにせよ、この使用票は期限切れです。






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駅構内にあるやきとり屋。

夜は営業しているそうです。

構内はとても薄暗いです。

人によっては気味が悪いと感じるかもしれません。

大げさに暗く写しているわけではありません。
かなりマイナス補正して撮っていますが、この写真の感度は1600です。

上の使用票の写真なんて感度4500です。

本当に暗いのです。







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駅の外に出てみます。

高架下の雰囲気がもう・・・

なんだかタイムスリップしてきた気分です。






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長くなりましたので、次回に続きます。



Nikon D7100

SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM

SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM

絞り優先AE|ISO400-4500|Lightroomで現像



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by view-finder | 2017-01-25 18:17 | Comments(8)
2017年 01月 19日

遠⇔近

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離れて眺める東京スカイツリー(距離3.0km)







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近づいて眺めるスカイツリー(距離500m)







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さらに近づいて眺めるスカイツリー。

ほぼ真下。

超広角(8mm/換算12mm)だからこそ撮れる画。



単純に考えると、近くから見たほうが存在感がありそうに思えますが、
逆に、離れて見たほうが存在感が強いと思うのは私だけでしょうか。







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2km先から見る東京タワー。







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真下から見る東京タワー。


距離が近すぎると、逆に見えないモノってありますよね。

モノだけではないですね。

人と人との関係も同じことが言えると思います。



なんて・・・哲学っぽいことを言ってしまいました(笑)







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この写真は再掲になります。

4年前にもアップしましたが、この時の空と東京タワーが見せてくれた
存在感はとても印象に残っています。




人生の目標として、いろいろな意味で存在感のある人間になりたいです(笑)



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by view-finder | 2017-01-19 16:07 | 風景 | Comments(11)
2017年 01月 12日

鉄分多め

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横須賀線です。

私は鉄道の車両型式とか全く知りませんし、鉄道自体にそれほど興味が
あるわけでないので、詳しいことは本当に何も知りません(笑)

でも、鉄道のある風景は昔から好きです。

あくまでも風景の1つとして見ています。

これまでも鉄道関係の写真をたまに載せることがありましたが、
もしかすると今年は例年以上に鉄分が多めになる可能性があります。






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アップで撮ろうと思っても、どのように撮ればいいのかわかりません。

飛行機だったら「この角度がカッコイイ」とか、「この部分がたまらない!」
というようなものが自分の中にあるのですが、鉄道にはそういう部分がない(笑)





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なぜ珍しく駅の写真などがあるのかと言いますと、先日鎌倉へ行った時は
車ではなく電車を使ったからです。(写真は北鎌倉駅)

昔からどこへ行くにも車だった私からすれば、非常に珍しいことです。

でも、車で移動していては決して見ることのできない風景、電車に乗って
初めて目にできる風景というものが言うまでもなくあるわけですよね。

少し自分の視点を変える意味でも、これからはたまに電車に乗ってみるのも
良いかな?と思うようになりました。






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こちらは小田急線。

これは電車そのものよりも、電車や線路に反射する夕日、そして架線の
ごちゃごちゃ感に惹かれて撮りたい衝動にかられた風景です。

これは自分でも「イイ!」と最初から思ったので、露出を切りつめて
狙って撮りました。

10分ほど同じ場所で撮っていたのですが、本当に美しいのは一瞬、
この1枚のみでした。

直接太陽や空を見なくても、その反射する光だけでも、やはり夕日の時間帯は
まさに秒単位で表情が変わることを改めて実感しました。




Nikon D7100

AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED (1,2,4枚目)

SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM (3枚目)











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by view-finder | 2017-01-12 18:27 | 風景 | Comments(16)
2017年 01月 06日

START UP 2017

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あけましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます


新年のご挨拶が遅くなりまして申し訳ありません

ようやく始動しました


新春ということで・・・
滅多にない日の出の風景です


なにぶん早起きが苦手なもので・・・基本的に
トワイライト/薄明の撮影はいつも日の入りの時間帯です

早朝の撮影など1年に1回あるかどうかです(笑)




早いもので当ブログを始めてから4年以上が経ちました


色々と事情もあり 今年は昨年よりもさらに
写真を撮りに行く時間が少なくなると思います


でも

時間が無ければ無いなりに 身近なところで新しい
魅力的な被写体を探して撮る方法もあると思います


それが今年の目標です


時間がないことを言い訳にせず
写真はどこでもいつでも撮れるということを実践したい


もしかすると これまでよく撮影していた被写体や
作風が変わったりすることもあるかもしれませんが
引き続きお付き合いいただければ幸甚です


本年が皆さまにとって良い年でありますように
お祈り申し上げます



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by view-finder | 2017-01-06 12:26 | 風景 | Comments(20)